このサイトのスタンス

少し、このサイトの記事のスタンスについて説明します。

はじめに言ってみようと思うのですが、メンタルの問題(悩みや症状)はそんなに簡単なものなのでしょうか?そうは思えません。だから、慎重さや粘り強さが専門家に必要ですし、何よりご本人がそうなれることがわざわざ通院する目的の一つになると思います。

例えば単純に見える「不眠」の場合を例にあげましょう。不眠も人によっては生活の見直しやお薬の調整、専門家によるサポーティブな指導があってもなかなか改善しないことがあるから、という意味だけではありません。お薬で安定している場合だけ考えたとしても、いつどのようにそれをやめられるのでしょう?暮らしを成り立たせるために仕方がない場合、長く対処し続ける必要があるのでしょうか?そのような時期が遠い将来に終わったとして、その後果たしてうまく寝れるようになる(戻る)のでしょうか?そうした疑問が目立たないかもしれませんが、根底にはあることは誰もが容易におわかりになるでしょう。

このシンプルな問題についてもいくらでも疑問点が湧くのですから、それ以外のさまざまな悩みや症状について、もっと単純にすむということはないことも。

何も誰もがいつでも悩み考え続けなさい、というつもりはありません。ですが、単純に進むことであれば、解決の糸口はもっと早めに、身の回りやネットを通じて何とかなっていったり、病院やカウンセリングをどこに行けばよいか迷いながら探さなくてもすむ気がするのです。

それで、当クリニックのさまざまな情報は、「簡単に単純に書くバージョン」と「長くなるけど慎重に吟味するバージョン」を用意するようにしています。はじめはすべて詳細に書いていたのですが、さすがにティーンエイジャーには酷な長さ・複雑さ・重さになることがわかったためです。ただし、それはあくまで簡易版ですので、誤解やズレが心配です。そのためには、長いバージョンもじっくり読んで頂くか、予約を先にとって慎重な気持ちをもって相談に来られるようにしてはいかがでしょうか?経験上、慎重に考えるようにしていくことが、行き詰まりや生活と関わるメンタルの症状をうまくやりくりするのにとても重要だと思っています。(具体的な方法論や技術はタグより検索してください。)



【より詳しく】

 

上記にさらに加筆してみます。

メンタルの悩みは難しいものです。「心細い」場合、おおよそ誰かに安全に安心して頼れる状況が生じれば、少し落ち着くし、その後の組み立てもまたできるようになる方が多いかもしれません。ですが一方で、「どんな人に頼るとじぶんにとってちょうどよいのか?」「どの程度・どれくらいの間 頼ればよいのか?」「自分でやっていけるようになる、とは全く人に頼らなくて済むようになることか?」など、よくよく考えてみるとさまざまな新しいい問いが本当には含まれているものです。

ただ、私達ヒトは、苦しすぎると感じると考えるどころではなくなり、気が楽になると目の前のことに邁進したくなる生き物なのではないでしょうか?ですので、先にあげたような問いの数々は、もし心に湧いたとしても考えを巡らせ続けるのが困難なものだと言えます。それはまるで、泡のようにどこかに流れたり、次の行き詰まりまで消えてしまったかのように見えます。「次」が数時間~何年先に来るのか(リズムは予測できたとしても)はっきりとは誰も分かりません。幸か不幸かヒトの一生はまだ100年に達しませんし、おそらく無限になることはないでしょう、それに年齢が経てば、深刻になるような精神活動が減るのも知られています。だからそこまで、必死に楽しみや前向きなことを追求して、逃げ切れればすむ可能性もとても高いと思います。

ただ、悩みや限界、病気といった苦しさも含めて、自分の人生を自分で舵を切ったり、苦難を乗り越えたり、予測できるようになりたいとすれば話はちがうのではないでしょうか?

当クリニックは、この色々な問いを大切にしています。